Wave Technology(WTI) | 半導体周辺回路とその応用製品の開発・設計会社

WTIは技術者不足を解決する「開発設計促進業」です

~「ハード」な課題を「ソフト」な発想で解決~ EOL対応

~「ハード」な課題を「ソフト」な発想で解決~ EOL対応

【EOLお悩み解決ストーリー】

EOLお悩み解決ストーリー

半導体ベンダーの離合集散やタイの洪水被害などによる影響でEOL対応が大きな社会問題となっていた2013年頃、あるお客様からジョイスティックに使用しているスイッチ部品のEOL対応についてご依頼があった。

EOLお悩み解決ストーリー

WTIではEOL対応専属の部署が発足して5年が経とうとしていた頃であり、EOL対応自体にはそれなりの経験と自信があったものの、当時EOL部門の取りまとめをしていた赤谷は一抹の不安を感じていた。

そのような中でEOL対応が始まることになり、プロジェクトのリーダーとしてハード、ソフト共に経験豊富な東が務めることとなった。

EOL対応がスタートし1~2日経とうとしていた頃、東が浮かない顔をして途中経過を報告してきた。その内容は、「同等機能を持った代替部品が見つからない。。。」と言うものであった。

EOL対応では量産品の設計変更が必要となるが、当然のことながら、機能性能は維持しつつ、その変更は必要最小限に留める必要がある。 このケースでは、ジョイスティックに関連する構造部品やソフトウェアの変更は絶対に避けなければならないものであった。なぜならば、構造部品の変更は、金型変更が伴い莫大なコストがかかる。また、ソフトウェアに手を加えた場合、お客様の規定でソフトウェアに関連する検証を一通りやり直す必要があった。これにも、長い工期と費用が必要となる。

奇しくも赤谷が感じていた不安が現実のものとなったのである。このケースのように構造関連部品のEOL対応は、設計的な制約が多く、採れる手立てが限られる。よって、少ない選択枝しかない状況では“解”を導けない可能性について、一抹の不安を抱いていたのだ。“解”が無いのも一つの答えだが、「お客様のご期待に何とか応えなければ!」と言うのがエンジニア共通のモチベーションでもあるのだ。

プロジェクトが暗礁に乗り上げそうになる中、東から一つの可能性について提案があった。それは、「構造的にはマッチするが、出力方式が異なるスイッチを何とか使いこなそう。」というものであった。

現行品のスイッチは機械的な接点出力であるため、”1“と”0“の組み合わせからなるデジタル信号出力であった。例えば、ジョイスティックを前に倒せば出力が”01000000“のようなデジタル値になる。 一方、東が提案した代替品のスイッチは、出力がアナログ式で0~5Vの電圧レベルで表現される。 通常、このようなスイッチを扱う場合は、マイコンのアナログ専用ポートで信号を取り込みマイコンでデジタル値に変換して使用するのが一般的だ。しかし、今回の場合、マイコンの制御ソフトウェアは先に述べた理由から変更はできないものであった。

このような無理難題に対して、涼しい顔をして解決策を提案するのが、この道30年になる東と言う男である。東は「アナログ-デジタル変換のためのコンパレータ回路を新たに設けよう。」と提案し、すぐにその検討をプロジェクトメンバーである平山に指示した。

平山は2日程で回路の検討を終え、東に報告した。これにて一件落着といきたいところだが、そんなあっさりしたストーリーなら、ここでわざわざ紹介することもなかっただろう。

今度は平山が検討した回路が、基板に入りきらない課題が生じたのである。ジョイスティックのインターフェース回路を実装するこの基板は、構造物と複雑に絡み合うため電子部品を実装するスペースがごく僅かしか残されていなかった。

東が「もうちょっと回路規模を抑えれないのか?」と平山に尋ねたが、平山も当然ながら「無駄な回路など一切ない。」というものであった。

しかし、ここで回路規模を抑え込まなければ、解決への道は閉ざされてしまう。

そこで赤谷は「小型のワンチップマイコンを新たに設け、アナログーデジタル変換できないのか?」と新たな案を提示した。10年前ならスイッチのEOL対応にわざわざマイコンを追加することは考えられなかったが、この頃は既に小型・安価(モノによっては数十円)で外付け部品が殆ど要らないマイコンが各社から多くラインナップされていた。東もその可能性に同調し、すぐにソフトの検討を東、ハードの検討を平山が行うこととなった。

EOLお悩み解決ストーリー

新たなマイコンを設けソフトウェアを開発することはダメじゃなかったの?と疑問に感じると思うが、お客様が開発されたメインマイコン用ソフトウェアに手を加えない限り、大規模な再検証は必要とせず、ジョイスティック周りの検証に限定して済ませることができる。

この案は功を奏し、何とかジョイスティック用スイッチのEOL対応を成し遂げることができた。

これは「ハード」では行き詰った課題に対して「ソフト」を加えることで解決した事例である。

あれから5年、EOL対応は今も大きな課題となっており、この先もしばらく続きそうである。この間、WTIはお客様の様々な課題に対して切磋琢磨しながら解決に導いてきた。今では対応するエンジニアも増えEOL対応はWTIのビジネスの柱の一つとなっている。

EOL対応をビジネスとして始めた当時、社長から「EOL対応で日本一になれ!」と言われたことを赤谷をはじめメンバーは今も覚えている。当時はそのことに対してメンバーも確信を持てなかったが、10年たった今、それは一歩ずつ現実味を帯びてきている。


WTIブログもご覧ください WTIの請負(受託)ビジネスの注文件数第1位は、生産中止対応(EOL、ディスコン)! 部品が買えない?製品出荷どーしよう!・・・そんなときはおまかせください! 生産中止部品の置き換えは大変です! WTIの生産中止部品対応における見えないサービスをご紹介! 社長ブログ(EOL関連) 続きを読む

事例4.ジョイスティックのEOL対応

事例4.ジョイスティックのEOL対応

<概要>

機械式8接点ジョイスティックの置き換えでは、サイズ、方式共に同等の代替品が無かったため、構造的制約からサイズを重視し2軸のアナログ式(可変抵抗式)ジョイスティックを選択した。 出力方式の変換(2軸のアナログ出力→8接点出力)には、小型ワンチップマイコンを採用したことで、上位回路やソフトウェアを変更すること無く置き換えを実現した。

概要

このようにWave TechnologyWTI)は幅広い保有技術から様々な技術課題に対して解決方法をご提案させていただくことが可能です。

<工期>

工期
 

全体工期:約2ヵ月

 
WTIブログもご覧ください WTIの請負(受託)ビジネスの注文件数第1位は、生産中止対応(EOL、ディスコン)! 部品が買えない?製品出荷どーしよう!・・・そんなときはおまかせください! 生産中止部品の置き換えは大変です! WTIの生産中止部品対応における見えないサービスをご紹介! 社長ブログ(EOL関連) セラミックコンデンサ(セラコン)の生産中止 大変ダー!
  WTI動画リンクはこちら  WTIの技術、設備、設計/開発会社の使い方、採用関連など、幅広い内容を動画で解説しています。

事例2.電源回路部品のEOL対応に伴う実装基板の小型化

事例2.電源回路部品のEOL対応に伴う実装基板の小型化

<概要>

プラズマ発生器、冷陰極管駆動などの高電圧回路基板で使用している高耐圧コンデンサの代替に伴い、基板レイアウトの見直しおよび部品の再選定を実施することで実装基板の小型化を図り、量産コストを抑制した。

プラズマ発生器、冷陰極管駆動などの高電圧回路基板で使用している高耐圧コンデンサの代替に伴い、基板レイアウトの見直しおよび部品の再選定を実施することで実装基板の小型化を図り、量産コストを抑制した。

 

<工期>

工期

 

全体工期:約1.5ヵ月

 

WTIブログもご覧ください
WTIの請負(受託)ビジネスの注文件数第1位は、生産中止対応(EOL、ディスコン)!
部品が買えない?製品出荷どーしよう!・・・そんなときはおまかせください!
生産中止部品の置き換えは大変です!
WTIの生産中止部品対応における見えないサービスをご紹介!
LCDの生産中止は大変です!
ガーバーデータで基板改版?
無線機の開発もお任せ下さい!
生産中止部品の置き換えは大変です!(2)A/D Converter編

社長ブログ(EOL関連)
セラミックコンデンサ(セラコン)の生産中止 大変ダー!

 

WTI動画リンクはこちら
 WTIの技術、設備、設計/開発会社の使い方、採用関連など、幅広い内容を動画で解説しています。

事例1.マイコンEOLに対応したリニューアル設計

事例1.マイコンEOLに対応したリニューアル設計

概要

お客様の産業機器向け制御基板で使用しているマイコンのEOLに伴う代替設計に際して、ワンチップマイコンを用いて同等機能を持つシステムに再設計を実施。
部品点数削減によるコスト削減と、部品入手性を改善しました。

 
事例1.マイコンEOLに対応したリニューアル設計
 

再設計内容

  • 生産中止となるマイコンをワンチップマイコンに置き換え、プログラム格納用ROMを内蔵FLASHに変更することで部品削減
  • 産業機器の状態記憶方法を変更することで部品削減

現行品: 外付けRAMに状態データを保存(バックアップ用電池併用)
 ↓
再設計品:マイコン内蔵RAMに状態データ保存。電源遮断時は内蔵FLASHに状態データを書き込み保持。

  • マイコン変更に伴う電源の再設計
  • 入出力機器、産業機器とのインターフェースが現行品と同等になるよう、インターフェースブロックに電圧変換機能を付加して再設計

 

再設計フロー

WTIでは以下のような設計フローでお客様と情報を共有して開発を実施しています。

再設計フロー

 

【関連リンク】

WTIブログもご覧ください
WTIの請負(受託)ビジネスの注文件数第1位は、生産中止対応(EOL、ディスコン)!
部品が買えない?製品出荷どーしよう!・・・そんなときはおまかせください!
生産中止部品の置き換えは大変です!
WTIの生産中止部品対応における見えないサービスをご紹介!
LCDの生産中止は大変です!
ガーバーデータで基板改版?
無線機の開発もお任せ下さい!
生産中止部品の置き換えは大変です!(2)A/D Converter編
VBAで測定器を自在に制御!~EOLの評価業務も効率化しています~
そのお困りごとはFPGAで解決できるかもしれません
代替コンデンサが特性不良のもとになる!? 続きを読む

EOL対応(ディスコン)

EOL対応(生産中止・ディスコン)

Wave TechnologyWTI)は半導体・電子部品・LSIのEOL(生産中止・ディスコン)に伴う設計変更・検証業務全般をサポートいたします。

お客様の声

量産製品のEOLが膨大にあり対応が追い付かない。
だが、社内のリソースは新商品の開発に集中させたい。
EOL対応は丸ごとアウトソース(外部委託)したい。

       

Wave TechnologyWTI)は、このようなお客様の声にお応えしEOL対応全般を請け負うサービスを提供しております。

生産中止

EOL対応受託範囲

代替品検討から設計変更(改版設計)・評価検証までワンストップでサポートさせていただきます。 続きを読む

【RL78組み込み開発】なぜ私は wrapper を必ず入れるのか〜ルネサスRL78で後悔しない設計の話〜

みなさんこんにちは、通信機器設計一課 アーキテクチャーユニットの親泊です。

今回はRL78マイコンの組み込みソフトウェア開発のwrapperについてお話しさせていただきます。

 

ルネサスの RL78 は、「低消費電力・長期供給・実績十分」のマイコンです。

このため、非常に使い勝手がよく当社でも多くの採用実績があります。

しかし、組み込みソフトウェア開発に共通することですが、「設計をサボる」と後々泣きを見ることになります。

続きを読む

ACフィルタ(EMCフィルタ)の周波数解析について

こんにちは。電源設計課の西川です。

 

ACフィルタの役割は、電源ラインを通じて出入りする不要なノイズを抑制し、機器の安定動作を実現することです。ACフィルタの設計において、従来は過去の回路実績を参考に試作を行い、その後のノイズ測定を通じて仕様を確立していく手法が一般的でした。本ブログでは、設計段階でACフィルタ回路の周波数解析を行うことで、電源回路設計の精度向上とノイズ評価試験の効率化を実現する手法を解説します。

続きを読む

受託開発メーカーのすすめ(最新事情) ~依頼先選びのポイントは総合的な技術力~

みなさんこんにちは。営業課の藤岡です。

EMSなどの受託開発メーカーに電気・電子機器などの製品開発を依頼する企業は年々増加してます。実績や技術力のある適切な受託開発メーカーを選定できなければ、予定通り製品が完成せず、トラブルになることもあります。

受託開発の流れや、依頼する際のメリットやリスク、受託開発メーカーを選ぶポイントなどを紹介します。

 

続きを読む

電源回路におけるコンデンサについて

みなさん、初めまして。電源設計課の山口です。今回ブログを担当させていただくことになりました。

2025年の4月に中途入社して、約半年がたちました。
電源設計課の名前の通り、電源設計関連の業務を担当しており、現在は電源回路の動作・仕様検討を主におこなっております。

前職では電源設計にはほとんど関わっていなかったため、日々勉強しながら業務に取り組んでおります。

電源回路では、抵抗やコンデンサ、FETなどの半導体やコイル・トランスなどの磁性部品、リレーやヒートシンクなどの放熱部品など、使用する部品は多岐にわたります。今回は電源以外でもよく登場するコンデンサについて、基本動作や代表的な種類や特徴、電源回路における役割についてお話できればと思います。

続きを読む

 © 2005 Wave Technology Inc.