みなさん、こんにちは。
株式会社 Wave Technology 高周波設計第二課の大塚です。
今回は、無線機についてお話ししたいと思います。
みなさんは“無線”と聞いてどのようなものをイメージしますか?
身近なものでは、携帯電話、Wi-Fi、Bluetoothなどですよね。
でも、これらが普及する以前は、無線といえばアマチュア無線やタクシー、警察、警備、船舶などで使用している業務用無線と呼ばれるものが身近で一般的なものでした。
ちなみに、私は以前にアマチュア無線を開局して楽しんでいましたが、携帯電話が普及した現在では使う機会がなくなってしまいました。
■無線機なんていらない!?
「携帯電話があれば無線機なんて必要ないからでしょ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、携帯電話が使えるのは日本国内の55~70%程度(面積カバー率)で、使えないところ(山間部、海上など)も結構あるのです。
そのような携帯電話などが使えない場所では、公共用、業務用などの無線機が今も大活躍しています。
■無線機はLife Timeの長い製品
このように長年にわたって活躍している無線機ですが、製品自体のLife Timeがとても長いことも特徴の一つで、製品の中には過去から蓄積された様々なノウハウが詰まっています。新製品が開発されてもコアな回路部には過去から踏襲した部品が多く使用されるなんていうのはよくあります。
一方で、部品メーカ様も日々進化と改良を繰り返しているために、生産中止(EOL)となる部品が多くあります。
そのため、無線機メーカ様は新製品の開発と並行して従来製品の部品変更などのマイナーチェンジ対応をする必要があり苦慮されていると思います。
■EOL対応の開発支援業務
実は、Wave Technologyでは、このようなお客様の開発支援を行う業務を行っています。
| ① EOLとなる部品の代替品の調査・選定 ② 部品の置換えにともなう整合調整や評価 ③ 部品の置換えにともなう基板レイアウトの改版 |
| ① 生産中止部品も含めてた設計~無線評価までを対応してほしい ② 高周波(RF)特有の整合調整は時間が掛かるのでその部分だけを対応してほしい ③ 生産中止(EOL)品の代替部品の提案をしてほしい |
- 事例5.業務用無線機の高周波(RF)部 生産中止(EOL)コンデンサの変更
- 事例1.絶縁型(フライバック型)電源に使用されている部品のEOL対応
- 事例2.電源回路部品のEOL対応に伴う実装基板の小型化
- 事例3.デジタル制御電源アイソレーション回路変更
- 事例4.ジョイスティックのEOL対応
- ~「ハード」な課題を「ソフト」な発想で解決~【EOLお悩み解決ストーリー】
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