Wave Technology(WTI) | 半導体周辺回路とその応用製品の開発・設計会社

WTIは技術者不足を解決する「開発設計促進業」です

自家中毒ノイズによって受信感度が劣化していませんか?

小川

みなさん、こんにちは通信機器設計課の小川です。

 昨今では、IoT通信用のLTEモジュールやWi-Fi、Bluetoothモジュールなどが普及しており、簡単に無線機能を搭載できるようになっていることから、無線機能を搭載した製品が多数開発されていると思います。しかしながら、通信機能が確立された市販の無線モジュールを搭載して開発した製品でも、無線通信が安定しない、想定よりも通信可能距離が短いなどでお困りではないでしょうか?
まず、真っ先にアンテナ性能が出ていないことを疑われると思いますが、アンテナ性能が悪いとは限らず自家中毒ノイズによる受信感度劣化が原因かもしれません。今回は自家中毒ノイズによる受信感度劣化についてお話しします。

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電源回路の電気的特性や性能確認、評価方法について

電源回路の評価について

安田

 はじめまして。こんにちは、電源設計課の安田です。

 電源課に配属されてから3年目になりますが、今回はこれまでの私の仕事についてお話しします。2年目の私の主な業務は、お客様から依頼いただいた電源回路の評価業務でした。(将来は設計業務もこなしていきたいので現在は電源回路について勉強中です!)

 電源回路の評価の項目は多岐にわたりますが、WTIでは依頼内容に臨機応変に対応しています。私にはまだ難しいですが、先輩方は単純に評価するだけでなく、評価結果に懸念点があれば改善案をお客様に提案することもあります。経験を積んで私もできるようになりたいです!

 今回は私が今まで行ってきた電源回路の評価内容の一部を紹介します。

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社員インタビュー1

Interview

学びと挑戦を重ねて
技術者として前進する日々


第二技術部 光デバイス設計課
(2017年新卒入社)
N・Hさん

仕事内容を教えてください

通信インフラ向けの半導体製品を対象に、評価系の構築や特性評価を担当しています。製品の性能を正しく測るために、評価装置の設計から測定まで幅広く手がけています。社内からの依頼もありますが、ほとんどは開発中のお客様の製品を評価する仕事です。正しく測定するために、必要なら設備そのものをオリジナルで開発することもあります。評価系の構築って、数年おきに設備が一新されるんですよ。だから、機器の選定からレイアウト、測定精度まで全部考えなきゃいけない。精度とスピードが求められる厳しい環境ですが、そのぶん最新技術に触れられるのが面白いところです。うまくいかないことも多いけれど、だからこそ成功したときの達成感は格別ですね。

入社のきっかけは

大学では光ファイバを使ったセンサー技術を研究していたのですが、同じ研究室で扱っていた高周波技術に興味を持って、「これを仕事にしたい」と思うようになりました。 WTIは高周波だけじゃなく、複数の技術分野を持っていて、企業規模は中小規模ながら幅広い仕事ができる点に惹かれました。教育制度も充実していて、学部で少し触れた程度の分野でも、基礎から丁寧に教えてもらえたところがとても心強かったです。最近は若手同士の交流も増えてきて、部署が違っても昼休みに一緒に話したり、コミュニケーションも程よい感じでしっかり取っています。新卒の方でもすぐに馴染める、受け入れてもらえる雰囲気があると思いますよ。

技術者として成長できたと感じたエピソード

2020年度末から、ある新製品の開発に関わっています。これはWTIオリジナルの測定装置で、バージョンアップを重ねながら今も進化中です。最初はまったくの手探り状態。でも、目の前の課題を一つずつクリアしていくうちに、だんだん理解が深まっていきました。最近のバージョンでは、私のアイデアが採用されて、開発リーダーを任されることに。チームで動く開発は初めてだったので、すごくいい経験になりました。「回路・基板」「筐体」「プログラム」―それぞれの分野をつなぐ役割を担うことで、調整力が鍛えられただけでなく、専門外の技術にも詳しくなれました。こうした経験が、技術者としての幅を広げてくれたと思います。WTIの技術者って、みんな気さくなんですよ。上司も先輩も話しやすくて、いろんなことを教えてもらえますし、意欲を信じて任せてくれるからこそ、挑戦が成長につながる。そんな環境がここにはあります。

就職活動中の学生のみなさんへ

就職活動って、まず「自分が挑戦したいこと」をはっきりさせるのが何より大事だと思います。もしそれがまだ見つかっていないなら、ネットで調べたり、人の話を聞いたりして情報を集めてみてください。焦って動き出すより、自分のペースで考えること。それが、納得のいく一歩につながるはずです。自分らしい選択ができるよう、応援しています。

EOL対応MCU置き換え時に考慮すべき組込みソフトウェア移行のポイント

こんにちは。
第一技術部システム設計課の藤井です。

当社ではこれまで数多くのEOL(End of Life)対応を手掛けており、過去のブログでも様々な事例をご紹介してきました。今回は、主に組込みソフトウェア(S/W)側からの視点で、MCU置き換えを含むEOL対応についてお話ししたいと思います。組込みソフトウェアは、ハードウェア、ソフトウェアという観点から、ソフトウェアより硬いという意味で、ファームウェアと呼ばれることもあります。

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フライバックコンバータについて

第一技術部電源設計課の福本です

みなさん、こんにちは。第一技術部電源設計課の福本です。

今回はフライバックコンバータについて説明したいと思います。
フライバックコンバータは、DC-DCコンバータの一種で、電力を効率的に変換するための回路で、主に電源供給装置や電力変換回路に使用されます。
電力範囲としては、高電力(数百W以上)には適しておらす、主に低電力から中電力(100W以下)で使用されます。

フライバックコンバータの基本的な機能と動作について説明します。

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熱抵抗を考慮した熱設計を行いたいが…

構造設計課の瀬角です。こんにちは。構造設計課の瀬角です。
近年、電子機器は小型化や高機能化によって温度制限を満足する設計が厳しくなっており、熱トラブルが発生しやすくなっています。電子機器は推奨温度範囲外で動作させると誤作動や故障を引き起こすため、適切な熱設計を施す必要があります。
設計段階において、熱抵抗による温度予測は有用な手法です。しかし、「設計段階で熱抵抗を使って発熱部品温度を予測したものの、いざ試作品を動かしたら部品温度が予測と大きく乖離していた」という経験はありませんか。実は熱抵抗にはいくつかの種類があり、シチュエーションに応じた熱抵抗を選ぶ必要があります。
今回は、熱抵抗を用いた温度予測の注意点を紹介します。

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WTI の新サービス登場! ~受託評価サービスはじめました~

AEC-Q101、AQG-324規格に対応した受託評価サービスが新登場!!

WTI営業部 塩谷です。みなさんこんにちは。WTI営業部 塩谷です。

我々営業はお客様のお困りごとの解決に向けて、WTIのサービスを基に日々提案をさせていただいておりますが、その中でこんなお声をよく耳にいたします。

「WTIさんって評価だけでも依頼できるの?」

我々の周知不足を痛感すると共に新たなビジネスチャンスに胸躍らせる瞬間でもあります。

WTIは試作開発や要素検討段階において、お客様の開発をサポートする設計会社ではございますが、設計以外の業務委託も承っております。

その他にもシミュレーションによる解析リバースエンジニアリングなど、設計業務に付随するサービスも展開しておりますので、今一度各種サービスをご高覧いただけますと幸いです。

その設計業務以外の新サービスとして力を注いでいるのが、今回紹介させていただく「WTIの受託評価サービス」になります。

 

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RL78マイコンについてご紹介します。

RL78マイコンってどんなマイコン?

システム設計課の林ですこんにちは、システム設計課の林です。
今回はRL78マイコンについて紹介させていただきます。
RL78はルネサスエレクトロニクス株式会社の製品で、多数のペリフェラルを搭載した低消費電力の8/16ビットマイコンです。
RL78は数々の特徴を持っていますが、大きな特徴としては低消費電力と幅広いポートフォリオがあげられます。
1.低消費電力
通常動作時でも1MHzあたり37.5µAという超低消費電力で動作します。また、待機時には3種類のモード(SNOOZEモード、HALTモード、STOPモード)が用意されており、中でもSTOPモードでは待機電流が1µA以下と極めて低いため、動作頻度が少ない用途ではボタン電池で数年間の駆動も可能です。
2.ポートフォリオ
マイコンの基本機能に加え、LCD表示や車載対応など幅広い用途で使える機能を備えた多彩な機種が揃っています。さらにそれらのマイコンに多数のパッケージバリエーションが用意されています。その数は1000製品以上にもなり、8~144ピンの各種パッケージ、1~768KBのフラッシュメモリサイズを展開しています。

その豊富なポートフォリオから、産業用、車載、社会インフラ、ヘルスケア、ホーム&オフィスなど多くのアプリケーションで利用されています。

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EV充電器について

電源設計課の阿久津ですみなさんこんにちは。今年で入社3年目になります、電源設計課の阿久津です。
今回が初のブログ投稿となりますので、少しだけ自己紹介をさせてください。

大学では、物理学科に所属し、主に物性物理に関する研究をしておりました。その後、WTIに入社し配属先に電源設計課を希望した(ほぼ希望通りに配属してもらえます)のは、「新しいことにチャレンジしたい」という単純な理由からです。初めの頃は、「電子回路ってなに?」や「電源ってどういうものなの?」からスタートしましたが、研修や先輩社員の方々からの手厚いフォローのおかげで、着実に成長してきていると実感しています。
余談ですが、趣味は釣りで、休みの日はよく釣りに出掛けたりします。弊社でも、釣り好きな社員が多く、たまに一緒に釣りに行ったりもしています。

長くなりましたが、ここから本題です。
近年EV(電気自動車)に関するニュースを目にすることが多いと思います。通常のエンジン車はガソリンなどの燃料を使って走行しますが、EVでは、バッテリーに蓄えられた電気を使って走ります。そして、そのバッテリーに電気を供給するための機器がEV充電器です。EV充電器には、「普通充電器」と「急速充電器」の2種類があります。

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 © 2005 Wave Technology Inc.