Wave Technology(WTI) | 半導体周辺回路とその応用製品の開発・設計会社

WTIは技術者不足を解決する「開発設計促進業」です

ロードプル(Load Pull)について

みなさん、こんにちは。高周波機器設計課の松原です。

今回は、高周波電力増幅器(以降「RFアンプ」)の設計、評価として用いられるロードプルについてお話しさせていただきます。

ロードプルの「ロード」は負荷、「プル」は可変(変化)を意味しているようです。したがって、「ロードプル」とは、「RFアンプへの負荷を可変させる」ことを意味すると思います。

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パワーデバイスの基礎講座 ダイオードと耐圧の考え方

みなさん、こんにちは。営業の塩谷です。

以前に、「パワーデバイスの基礎講座」のご紹介をさせていただきましたが、今回は講座の中でも説明するダイオードについて、解説していきます。

まずダイオードの役割は皆さんご存知でしょうか?。ダイオードの基本的な役割は整流作用です。

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若手技術者インタビュー(栗坂 俊弥)

若手技術者インタビュー(栗坂 俊弥)

第一技術部 システム設計課
栗坂 俊弥
(2015年入社)

 

私の仕事

組み込み機器を中心とした電子回路設計/評価

民生品、医療用、車載機器など様々な製品の電子回路設計を担当しています。お客様のご要望をもとに回路の概要を検討し、詳細な回路設計を進めていきます。

また、設計した回路について製造後の動作評価も実施し、想定通りに動作するかどうかを確認します。お客様によって製品の機能や規模がピンキリで、幅広い製品技術に触れることができます。

評価では、様々な測定器を駆使して回路の具体的な動きを見られるのが面白いポイントだと思っています。想定通りにいかず修正に苦労することもありますが、完成品を納品した時の達成感はたまらないものがあります。

 

うれしかったこと

お客様から技術力が高いと褒めていただけたこと

電子回路設計を担当して3年目の案件で、モーター制御基板の設計・評価を担当しました。

お客様からのご要望で、異なる制御ICを載せた2種の基板について、相当量のデータを取得することになりました。さらに、半導体不足による部品入手難から基板の製造が遅れ、当初3か月間かかる想定であった評価を2か月で完了する必要がありました。

そこで製造遅れに合わせて、あらかじめ評価結果レポートのたたき台を作成しておき、評価手順を工夫し2種同時に進めることで、なんとか2か月で納品することができました。

このレポートについてお客様から「クオリティーが高く大変満足している。納期にも間に合わせていただいて非常に助かった。」とのお言葉をいただいたときは感無量でした。

 

この会社を選んだ理由

やりたいことができて+αがあった

関西の企業で電子回路設計ができる会社を中心に就職活動をしていました。
その中で当社の企業説明会に参加した際、生産中止対応(生産が終了した部品を同等の別品に置き替える)の説明を受けてそれに興味を引き立てられました。

また、先輩社員のお話で「お客様のご要求を満足する仕様であれば自分の好きなように設計できる」という言葉が心に残って当社への就職を選択しました。

 

これまでのキャリア

入社:陸上無線局のシステム設計・評価(4年間)→ 電子回路設計・評価

 

先輩からの就職活動アドバイス!

やりたいことが見えているならばそれを貫いていけばいいと思います。就職後、部署異動などで思っていたのと違う業務を担当することもあるかもしれませんが、それも技術の幅を広げるといった意味では無駄にはなりません。無理はせずポジティブにいることが大切です。

やりたいことが見つかっていないのであれば、説明会などで興味を惹かれるような会社(技術)を探してみるのがいいと思います。運命的な出会いがあるかもしれません。

 

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若手技術者インタビュー(井上 潤)

若手技術者インタビュー(井上 潤)

第二技術部 カスタム技術課
井上 潤
(2021年入社)

 

私の仕事

計測システムの設計/リバースエンジニアリング

計測システムの設計では、お客様毎に異なる要望に合わせて測定・試験用の回路やプログラムの設計・作成を行います。
私が実際に携わったものとしては、パワーデバイスの高速スイッチング試験用の多チャンネル信号発生回路を設計し、信号発生タイミングのプログラムを作成して制御したもの等があります。

リバースエンジニアリングでは、電気製品の分解・分析を実施し、その機能分析や回路図面の作成を行っています。
この業務では、実際に社会に出回っている製品がどのような仕組みで動いているのか知れるため、非常に面白く知識もたくさん身につきます。

 

うれしかったこと

業務効率を向上させるツールを一から作成したこと

携わっているリバースエンジニアリングの回路図面化の作業において、回路の機能をブロックごとに可視化するツールを作成し、一からその機能を組み上げることができたことです。
ツールの作成には、カスタム計測設計で養っているプログラミングの知識が役立っています。

もともとリバースエンジニアリングの回路図面化作業は、解析対象である製品の内部基板の規模によって業務時間の長さが変わってきます。その中で、求められる作業を1クリックで完了できるツールを作成できたことは、非常に大きな達成感を感じることができました。
また、私自身のプログラミングスキルも着実に伸びていることを感じ、更にスキルを磨こうと思うモチベーションにもつながっています。

 

この会社を選んだ理由

一から幅広い技術を吸収して成長できる環境

学生のころは物理系の学科に属しており、主に半導体等の物性に関する研究を行っていました。
しかし、直接的に社会に役に立つ技術に関わりたいと感じるようになり、少なからず学生時代の半導体知識を活かせる電気・電子系の職種を探しており当社に出会いました。

電気・電子系の会社の中で当社を選択した理由は、保有している技術領域が広く、畑違いの分野から入社しても技術者として大きく力を成長できる環境が整っていると感じたからです。
私自身入社当時は、回路に関する知識は高校物理レベルしか持っていませんでしたが、入社時からなんとか業務をこなし成長していると実感しています。
社内での教育プログラムも充実していますので、やる気さえあれば技術をたくさん吸収していけると思います。

 

これまでのキャリア

当社へ入社:カスタム計測回路・プログラムの設計・開発/電気製品の分析・評価(リバースエンジニアリング)

 

先輩からの就職活動アドバイス!

最近はオンラインでの就職活動が進んでいることと思いますが、私は実際に会社を訪問し、職場の雰囲気を感じることが非常に重要だと思います。

興味がある分野の会社に入社できたとしても、社内の風通しの良し悪しによっては楽しく働けない可能性があります。
機会があれば是非、実際に会社を訪れて社内雰囲気を感じ取り、後悔のない会社選びをしていただければと思います。

 

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若手技術者インタビュー(I・K)

若手技術者インタビュー(I・K)

第二技術部 カスタム技術課
I・K
(2020年入社)

 

私の仕事

計測システムのインタフェース回路設計/評価業務

主な業務は次の3種類です。
1.計測システムの開発、2.評価業務(高感度測定)、3.リバースエンジニアリング。

  1. 私が担当したのは、計測システムの中のインタフェース回路部分です。計測システムでは、センサからの信号を情報処理することが一般的です。その際のセンサと情報処理側のインタフェースをとる回路を設計しました。うまく動けば喜びもひとしおです。
  2. 高感度測定の業務では具体的に、低抵抗や微小電流の精密な測定を行いました。かなりニッチな評価ですので、他で学ばないようなことを学べるのが面白いです。
  3. 種々多様な電子機器/電化製品の基板から回路図を作成したり、解析対象の特性評価をしたりします。世の中の様々な電子機器/電化製品が解析対象なので、身近なモノの動作原理やコア技術を知れるのが面白味だと思います。

 

うれしかったこと

感謝の言葉とリピート案件をいただいたとき

以前対応した高感度測定の案件で、お客様から感謝のお言葉をいただいたことです。
当案件は、お客様も難易度が高い評価であることを承知で、当社にご依頼いただいていたものでした。

当時入社1年目でしたが、頼りになる先輩の指導のもとやり遂げ、無事報告書を納品することができました。後日、報告会の際にお客様から「ここまでやっていただけるとは…本当にありがとうございました!」とお言葉をいただいたときは、報告書の推敲を重ねた甲斐があったなと純粋に嬉しくなりました。

 

この会社を選んだ理由

技術者として成長でき、そのための環境が整っている

当社を選んだ理由は2つあります。

1つ目は、当社が技術者として広く知識・技術を習得し成長できる会社であることです。
中小規模で設計・開発を主たる産業としていることから、幅広い技術を間近で触れられると考え、入社を決意しました。(実際、私は入社してから頼れる先輩方のもとで、日々、様々な技術を学んでおります。)
また、電気・電子系出身の方でなくても、社内部門である技術教育センターで電気電子分野の基礎からフォローしてくれるので、入社後の学問面での心配も軽減できました。

2つ目は、就職活動中に対応してくださった人事の方々が好印象で、心地よい応対であったため、入社後もやっていけそうだと思ったからです。実際、私は入社後、人間関係・生活環境にも恵まれ、仕事と関係ないところで悩むこともなく平穏に過ごせています。

 

これまでのキャリア

計測システムの設計・開発
→高感度測定・評価
→リバースエンジニアリング

 

先輩からの就職活動アドバイス!

就職活動の本質は自分を知ることと、企業を知ることです。

企業を知ることについて、可能ならば会社訪問をしてみて下さい。
コロナ禍の副産物でオンラインの就活が便利になりました。
しかし、平日の多くの時間を過ごすことになる会社(環境)へ実際に赴き、雰囲気を肌で感じることはミスマッチを減らす大切な判断材料です。

データ分析がダメというわけではなく、データによる判断と自分の直感を両立し、うまく使いこなしてみてください。皆様に良いご縁がありますように。 続きを読む

若手技術者インタビュー(H・H)

若手技術者インタビュー(H・H)

第一技術部 システム設計課
H・H
(2020年入社)

 

私の仕事

IoT機器用ソフトウェアの開発など

民生用IoT機器を構成するマイコン等の生産中止による部品変更設計に伴い、変更後のハードウェアに合わせた組み込みソフトウェアを開発しています。

私の担当はソフトウェアですが、組み込みソフトウェア開発ではハードウェアの知識も必要となってくる他、IoT機器ということでネットワーク技術も勉強しながら業務に取り組んでいます。

この他にも、無線通信モジュールの制御やWindows、RaspberryPiを使用したアプリケーション開発など、様々な分野のソフトウェア開発に関わることができました。

このように当社では、先輩のサポートのもと、入社年次を問わず実践的な業務が経験でき、スキルを伸ばすことができます。

 

うれしかったこと

工期短縮できるプログラムを作り、社内表彰されたこと

一年目で取り組んだプロジェクトで、制御に手間がかかるライブラリを使用していたため、制御用のプログラムを別に作る必要がありました。
私がこのとき作成した制御プログラムは一般化していたため、他のプロジェクトでも同じものを使用することができ、工期短縮につながります。実際に、他のプロジェクトでも同じライブラリを使用した際は、制御プログラムの流用で効率が上がりました。

このことを上長に評価され、年度末には社内表彰をいただくことができました。業務内容を評価していただけことが純粋にうれしかったです。
このような社内での評価システムがあることで、業務に取り組む上でのモチベーションにもつながっています。

 

この会社を選んだ理由

ハードからソフトまで幅広い技術者がそろっている会社

当社を選んだ理由は、幅広い分野の技術者が集まっている点に魅力を感じたからです。

学生時代は電子工学やプログラミングを学んでいたため、ソフトウェア開発ができる企業を探していたところで当社を案内していただきました。
当社にはアナデジ、ソフトウェアのほかにも電源設計、計測、筐体設計などなど様々な分野の技術者が揃っており、専攻していたソフトウェア開発を主軸としながら、今まで触れたことのない分野に触れてみたいと思い入社しました。

社内講座を通じて、普段の業務と違う分野のスキルを伸ばすことができるほか、わからないことは他部署の先輩にも気軽に相談できるなど、中小企業ならではの部署間の距離の近さも大きな魅力のひとつだと思います。

 

これまでのキャリア

入社→ソフトウェア開発(現職)

 

先輩からの就職活動アドバイス!

多くの方が書かれていますが、エンジニアの場合は実際に現場の声を聞き、自分のやりたいこと、譲れないポイントと合致しているかを確認しておくとよいかと思います。
自分のやりたいことは、一日でもよいのでインターンシップに参加しておくと、イメージがしやすくなるかと思います。福利厚生などの譲れないポイントも、現場の声を聞いておくと間違いないです。

コロナ禍の厳しい環境下ですが、対面/オンラインをうまく使い分けて、体調に気を付けながら頑張ってください。

 

株式会社 Wave Technology(WTI)の求人については、下記をご参照願います。

若手技術者インタビュー(橋爪 崇)

若手技術者インタビュー(橋爪 崇)

第二技術部 電源設計課
橋爪 崇
(2007年入社)

 

私の仕事

電源基板の設計・評価

現在はお客様が設計・評価された電源基板で発生した問題点の対策検討を行っています。
回路定数の変更で改善する場合もあれば、配線パターンの修正や部品の追加が必要な場合など様々、対策にかかるコストも考慮しながら検討しています。

対策した弊害で他の箇所に問題が発生して再度対策しなおすなど、思うように仕事が進まないこともありますがその分できた時の達成感も大きいです。

電源回路の仕事に携わって10年以上経ちましたが、使ったことのない回路方式や新技術など、まだまだ学ぶことが多いです。

 

うれしかったこと

お客様から感謝の言葉をいただけたこと

2018年度の始めに高速応答制御、小型化をテーマとしたLED照明用電源の開発案件に携わらせていただきました。

回路では応答速度を速くすると動作が安定しない問題にぶつかり先に進めない状況が続きました。

その際、使用している回路や素子について勉強し直したり、社内のアナログ回路に詳しい先輩に意見を求めたりと試行錯誤した結果、仕様を満足する回路を設計することができました。 完成品の特性評価を行い、無事納品できた時は一安心。

後日、お客様から感謝のお言葉と、今後も当社に仕事を依頼したいとの連絡をいただきました。 自分の仕事が認められて感謝の言葉をいただけることが、最もやりがいを感じる瞬間だと思います。

 

この会社を選んだ理由

やる気があれば経歴・専攻に関係なく設計業務ができる

大学卒業後、派遣会社に就職し大手メーカーにて製品の評価業務を行っていましたが、回路設計もしたいと思い転職先を探していました。
しかし、中途採用の募集条件にはどの企業も「回路設計の実務経験〇年以上」とあり、設計未経験の私には厳しい状況でした。

そのようななか、当社の募集条件に「未経験者可」とあるのを見つけ、誤記ではないかと直接電話で確認したところ、「やる気があれば大丈夫ですよ」とのことでした。

私が入社した時代は教育制度がなく素人同然の状態で即現場投入、先輩方に指導を受けながら少しずつ技術を学びました。
ただ、現在は教育システムが大変充実しているので、経歴・専攻に関係なく、安心して入社できる環境だと思います。

 

これまでのキャリア

前職:製品の性能評価(4.5年間)→当社へ転職:電源回路の設計・開発(4.5年間)→パワーコンディショナの設計・開発(6年間)→電源回路の設計・開発(現在)

 

先輩からの就職活動アドバイス!

自分のやりたいことができるか、自分に合った職場の雰囲気であるかよく確認しましょう。 続きを読む

板金筐体の接合方法について

みなさん、こんにちは。WTI構造設計課の山田です。

前回のブログ「金属筐体ってどうやってできてるの?」では、開発に携わっている板金筐体の加工方法についてお話しさせて頂きましたので、今回は板金筐体の接合方法についてお話しいたします。板金筐体は仕様、用途によって、どの接合方法が最適なのかを見極めて設計することが必要ですが、ここでは代表的な例を簡単に紹介します。

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Infineon社車載マイコン評価ボード AURIX™ TC375 Lite kit V2 を使ってLIN通信にチャレンジ!(後編)

こんにちは、システム設計課ソフトウェア設計ユニットの松嶋です。

Infineon社マイコンチップAURIXTMの評価ボードを使ってLIN(Local Interconnect Network)通信を試すのに先立ち、前回のブログではAURIXTMの概要とLINの必要性についてご説明しましたが、今回はいよいよ通信確認結果のご紹介です。

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オンデマンド講座の半額キャンペーンを今年も開催!~スミスチャートもEMCもパワーデバイスも基礎から学べます!

みなさん こんにちは。テクノシェルパ技術コンサルタントの河野です。

昨年実施しましたオンデマンド講座の新入社員様向け半額キャンペーンが好評でしたので、今年も6月から実施します。

当社のオンデマンド講座のご案内はこちら

対象となる講座は「Mr.Smithで学ぶインピーダンスマッチングの基礎」、「これだけは知っておきたいEMCの基礎」、「パワーデバイスの基礎」の三つの講座です。

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