Wave Technology(WTI) | 半導体周辺回路とその応用製品の開発・設計会社

WTIは技術者不足を解決する「開発設計促進業」です

EOL(生産中止品)対応の代替品調査・再設計・検証が、「外注」できるって本当ですか?!

株式会社Wave Technology(WTI)の社長 石川高英です。

「EOL(生産中止品)対応って自社で行うしかない」なんて、もしかして思っておられませんか?

当社は相当以前からEOL(生産中止品)対応サービスを提供していますし (~「ハード」な課題を「ソフト」な発想で解決~ EOL対応)、日頃たくさんのお問い合わせをいただきますので、EOL対応を設計会社に外注することは当たり前のことだとつい思ってしまっているようです。

続きを読む

そのお困りごとはFPGAで解決できるかもしれません

みなさんこんにちは。システム設計課の米谷です。

私はアナログ・デジタル機器の設計を行っております、今日はその中で「FPGA」を使った部品の生産中止対応にスポットを当ててお話しします。
とは言っても部品そのものをFPGAに置き換えるというのではなく、液晶パネルが生産中止になった対策をFPGAで実施する設計のご紹介です。

続きを読む

VBAで測定器を自在に制御!~EOLの評価業務も効率化しています~

皆さん、こんにちは。第一技術部 通信設計第二課の森本です。
ミスターEOLこと河越さんと同じ部署で、維持設計業務(EOL対応など)や開発業務をしています。

(当社のEOL対応サービスはこちら

EOL対応では生産中止となった部品を置き換えて、変更前と同等性能となるように様々な評価を進めていくことになります。変更する部品は違っていても対象となる製品が同じであれば、評価内容は同じ項目が多くなります。

続きを読む

生産中止部品の置き換えは大変です!(2)A/D Converter編

河越みなさん、お久しぶりです。 株式会社Wave Technology 通信設計第二課の河越です。 現在私は製品の維持設計業務を担当しています。 前回(2017年12月12日)のブログではアナログ部品のFETを変更する場合の検証内容を紹介しました。今回はA/D Converter(以下ADC)の置換えを紹介します。 続きを読む

ガーバーデータで基板改版?

みなさん こんにちは。応用機器設計第一部設計第一課の木戸です。

電子機器には欠かせない基板ですが、長年、回路設計を担当され、基板を常に扱っている方でも、意外と基板データの構成(種類)をご存知ない場合もあるようなので簡単にご紹介します。
(当社の基板レイアウト設計受託サービスはコチラ

昨今、セラミックコンデンサの生産中止(EOL、ディスコン)に伴い、部品サイズ変更の基板改版が必要となるケースが多々あります。
たとえば、

続きを読む

EOL(生産中止部品)対応 インサイドストーリー

WTIブログでも、時折触れてきています、EOL(生産中止部品)対応ですが、先月、インサイドストーリーをアップしました。 当社で実際に経験したEOL(生産中止部品)対応の再設計案件の話がストーリー形式で書いてあるんです。 ちょっとだけ内容を紹介させていただきますね。詳しくは上記リンクを是非ご覧ください。 続きを読む

WTIの生産中止部品対応における見えないサービスをご紹介!

みなさんこんにちは、WTI営業部 部長の植村です。 以前、当ブログでご紹介させていただいた生産中止部品(EOL、ディスコン)対応ですが、今年に入ってからセラミックコンデンサ(セラコン)の生産中止に伴うお問合せが急増しており、引き合い件数は昨年の2倍以上に増えてきております。 生産中止部品の対応をサービスとして提供している設計開発会社はあるかもしれませんが、今回は、当社の生産中止部品対応の中でも、他ではなかなか味わうことができない、見えないサービスについて3つご紹介いたします。 続きを読む

~「ハード」な課題を「ソフト」な発想で解決~ EOL対応

~「ハード」な課題を「ソフト」な発想で解決~ EOL対応

【EOLお悩み解決ストーリー】

EOLお悩み解決ストーリー

半導体ベンダーの離合集散やタイの洪水被害などによる影響でEOL対応が大きな社会問題となっていた2013年頃、あるお客様からジョイスティックに使用しているスイッチ部品のEOL対応についてご依頼があった。

EOLお悩み解決ストーリー

WTIではEOL対応専属の部署が発足して5年が経とうとしていた頃であり、EOL対応自体にはそれなりの経験と自信があったものの、当時EOL部門の取りまとめをしていた赤谷は一抹の不安を感じていた。

そのような中でEOL対応が始まることになり、プロジェクトのリーダーとしてハード、ソフト共に経験豊富な東が務めることとなった。

EOL対応がスタートし1~2日経とうとしていた頃、東が浮かない顔をして途中経過を報告してきた。その内容は、「同等機能を持った代替部品が見つからない。。。」と言うものであった。

EOL対応では量産品の設計変更が必要となるが、当然のことながら、機能性能は維持しつつ、その変更は必要最小限に留める必要がある。 このケースでは、ジョイスティックに関連する構造部品やソフトウェアの変更は絶対に避けなければならないものであった。なぜならば、構造部品の変更は、金型変更が伴い莫大なコストがかかる。また、ソフトウェアに手を加えた場合、お客様の規定でソフトウェアに関連する検証を一通りやり直す必要があった。これにも、長い工期と費用が必要となる。

奇しくも赤谷が感じていた不安が現実のものとなったのである。このケースのように構造関連部品のEOL対応は、設計的な制約が多く、採れる手立てが限られる。よって、少ない選択枝しかない状況では“解”を導けない可能性について、一抹の不安を抱いていたのだ。“解”が無いのも一つの答えだが、「お客様のご期待に何とか応えなければ!」と言うのがエンジニア共通のモチベーションでもあるのだ。

プロジェクトが暗礁に乗り上げそうになる中、東から一つの可能性について提案があった。それは、「構造的にはマッチするが、出力方式が異なるスイッチを何とか使いこなそう。」というものであった。

現行品のスイッチは機械的な接点出力であるため、”1“と”0“の組み合わせからなるデジタル信号出力であった。例えば、ジョイスティックを前に倒せば出力が”01000000“のようなデジタル値になる。 一方、東が提案した代替品のスイッチは、出力がアナログ式で0~5Vの電圧レベルで表現される。 通常、このようなスイッチを扱う場合は、マイコンのアナログ専用ポートで信号を取り込みマイコンでデジタル値に変換して使用するのが一般的だ。しかし、今回の場合、マイコンの制御ソフトウェアは先に述べた理由から変更はできないものであった。

このような無理難題に対して、涼しい顔をして解決策を提案するのが、この道30年になる東と言う男である。東は「アナログ-デジタル変換のためのコンパレータ回路を新たに設けよう。」と提案し、すぐにその検討をプロジェクトメンバーである平山に指示した。

平山は2日程で回路の検討を終え、東に報告した。これにて一件落着といきたいところだが、そんなあっさりしたストーリーなら、ここでわざわざ紹介することもなかっただろう。

今度は平山が検討した回路が、基板に入りきらない課題が生じたのである。ジョイスティックのインターフェース回路を実装するこの基板は、構造物と複雑に絡み合うため電子部品を実装するスペースがごく僅かしか残されていなかった。

東が「もうちょっと回路規模を抑えれないのか?」と平山に尋ねたが、平山も当然ながら「無駄な回路など一切ない。」というものであった。

しかし、ここで回路規模を抑え込まなければ、解決への道は閉ざされてしまう。

そこで赤谷は「小型のワンチップマイコンを新たに設け、アナログーデジタル変換できないのか?」と新たな案を提示した。10年前ならスイッチのEOL対応にわざわざマイコンを追加することは考えられなかったが、この頃は既に小型・安価(モノによっては数十円)で外付け部品が殆ど要らないマイコンが各社から多くラインナップされていた。東もその可能性に同調し、すぐにソフトの検討を東、ハードの検討を平山が行うこととなった。

EOLお悩み解決ストーリー

新たなマイコンを設けソフトウェアを開発することはダメじゃなかったの?と疑問に感じると思うが、お客様が開発されたメインマイコン用ソフトウェアに手を加えない限り、大規模な再検証は必要とせず、ジョイスティック周りの検証に限定して済ませることができる。

この案は功を奏し、何とかジョイスティック用スイッチのEOL対応を成し遂げることができた。

これは「ハード」では行き詰った課題に対して「ソフト」を加えることで解決した事例である。

あれから5年、EOL対応は今も大きな課題となっており、この先もしばらく続きそうである。この間、WTIはお客様の様々な課題に対して切磋琢磨しながら解決に導いてきた。今では対応するエンジニアも増えEOL対応はWTIのビジネスの柱の一つとなっている。

EOL対応をビジネスとして始めた当時、社長から「EOL対応で日本一になれ!」と言われたことを赤谷をはじめメンバーは今も覚えている。当時はそのことに対してメンバーも確信を持てなかったが、10年たった今、それは一歩ずつ現実味を帯びてきている。


WTIブログもご覧ください WTIの請負(受託)ビジネスの注文件数第1位は、生産中止対応(EOL、ディスコン)! 部品が買えない?製品出荷どーしよう!・・・そんなときはおまかせください! 生産中止部品の置き換えは大変です! WTIの生産中止部品対応における見えないサービスをご紹介! 社長ブログ(EOL関連) 続きを読む

仕事以外の楽しみも重要!

こんにちは、デバイス技術部 光デバイス課の伊藤です。よろしくお願いします。

光デバイス課としては4人目の投稿となります。過去に登場されている方々は本当に技術が好きなのだな~と感心します。専門的な話は他の人たちに任せるとして私は少し違った話しをさせてもらいます。

続きを読む

WTIの営業マンは、お客様の課題解決案内人

みなさんこんにちは、WTI営業部 部長の植村です。 本ブログ2回目の登場となります。 日ごろお客様と会話をしていて営業をやっててよかったと思う瞬間は、たくさんありますが、お客様で解決できなかった課題や悩みに対して、WTIの技術を活用いただくことで解決に導けたときの感動は格別です。 今回、本ブログでは感動をテーマに少しお話していきます。 続きを読む

 © 2005 Wave Technology Inc.