Wave Technology(WTI)-ウェーブ・テクノロジ

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#060 EMI対策 ~伝送線路3(インピーダンス2)~

今回は、引き続きインピーダンスのお話です。 前回ではCMOSドライバの出力インピーダンスを求めました。

昇平博士。まだ線路の特性インピーダンスZとレシーバの入力インピーダンスZiが残ってますぅ~。

なみりん、先はまだまだ長いぞ。次は、②マイクロストリップ線路の特性インピーダンスZ じゃ。 求め方はWTIブログ 「特性インピーダンスと基板設計」にあるから参考にするがよい。なみりん、ためしに特性インピーダンスZを求めてくれんかね。

はい、マイクロストリップ線路の特性インピーダンスを求めてみました。 特性インピーダンスは、71.9Ωになりました。

よしっ、それじゃあ次は、③レシーバの入力インピーダンス Zi じゃな。 レシーバの入力電流IINは多くても数μAなので入力端子はハイインピーダンスなのじゃ。Zi >> Z、Zi >> ZoなのでここではZi = ∞(無限大)として扱うのじゃ。

これでZo(ZOH:15.1Ω、ZOL:12.2Ω)、Z:79.1ΩとZi:∞ の3つのインピーダンスが求まりました。次は何を求めるんですか??

3つのインピーダンスが分かったので、次は立上り時のマイクロストリップ線路両端での反射係数ΓahとΓbhを求めるのじゃ。

昇平博士、下の図のようになりました。これで何ができるんですか~?

ここで求めたインピーダンスと反射係数を使って立上り波形の振る舞いを調べることができるのじゃ。 詳しくは、次回にお話ししよう。

次回は、オーバーシュートのお話です。

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