高周波回路ではチップ抵抗器を
- MOS FET等のゲートバイス回路
- フィードバック回路
- アッテネータ回路
などで使用しますが、抵抗値ゼロオーム(0Ω)のものを回路パターンにクロスさせる際のジャンパー線として、あるいはパターンとパターンの間を接続する際に使ったりします。
ここで注意しなければならないのは、ゼロ・オームと記載されていますが、実際は“ゼロ”ではなく数十mΩ程度の抵抗値を持っていることです。
よって、ゼロ・オームと記載されていても流せる電流値が決められているので注意が必要です。
また、抵抗器も等価回路で示すと下記のようにインダクタンス成分(L)やキャパシタンス成分(C)を持っているので周波数特性(インピーダンス変化)もあります。このLやCの値は、抵抗器の構造で決まってくるので、サイズが大きくなると大きく、サイズが小さくなると小さくなります。
このため、同じ構造の抵抗器ではサイズが小さい方が高い周波数でもインピーダンス変化が少ない特性を示します。