今回は差動回路とコモンモードノイズについてお話しします。
USB通信、CPUと液晶ドライバ間の通信用シリアルインターフェースであるLVDS(MIPI等)は差動回路で構成します。
差動回路は2つの入力端子のうち一方は正相信号、他方では逆相信号を入力します。
双方の信号線路間では互いに逆位相の関係なのでコモンモードノイズは発生しません。
これらは正相側と逆相側信号線路のインピーダンスが平衡状態であることが前提なので、線路インピーダンスにズレ(不平衡)があると2つの差動入力信号の立ち上り・立ち下がりに差が出たり、信号振幅に差があったり、信号デューティに差が出るなど、逆位相関係にあるはずの電流バランスが崩れると磁界が相殺できなくなりコモンモードノイズが発生します。