#044 高周波 ~GND(接地)~ 2019年1月21日2019年2月1日 ohara.yuji 今回は、GND(接地)について話します。 GNDは、時にはアースとも呼ばれますが、電子機器や高周波回路ではGND(グラウンド)とアースを区別する必要があります。GNDを接地してもGNDとアースの基準電位(ポテンシャル)に微妙な差異ができてノイズの原因となる場合があります。これはフレームのGNDと信号ラインのGNDの間でも発生するので、GND間の電位差をできる限り小さくする必要があります。 高周波回路では、図1のようにGNDを両面基板の裏面全体や層間にベタGNDを配置し、RF信号パターンは表層とした構成となっています。 これは高周波電流の帰還電流が抵抗値の最も低くなる最短距離になるからです。 また帰還電流が信号パターンの直下を流れることで放射ノイズの発生源となるアンテナループを小さくすることもできます。 図1 高周波プリント基板例 電子回路設計 ヒントPLUS☆, 高周波