ノイズ放射は、以下の3つの要因で構成されています。この3つのいずれかに対策を打てば、ノイズ放射を止めることができます。
- ノイズ源
- ノイズ伝播経路
- ノイズ放射部
1.のノイズ源となるのは、CPUなどのクロックや電源のスイッチング動作などです。
2.のノイズ伝播経路は、プリント基板やビニール線などがあり、近接配線間のクロストークによっても伝播します。
3.のノイズ放射部は、プリント基板やビニール線がアンテナとして振舞うことで、ノイズを空間に放射します。配線がλ/4の倍数の長さになっている場合は要注意です。
以上の3つの要因の中で、対策が簡単で且つ効果が見込みやすいものを選んで対策を行います。一般的には、上流側で手を打つことが根本的な解決策となります。ノイズを放射させないようにするよりも、放射部にノイズが伝わらないようにすることが上策ですし、放射部にノイズが伝わらないようにするよりもノイズが発生しないようにすることが、さらに上策という訳です。