「ちゃんと設計したのに、回路ノイズって、なぜ発生するんだろう?」 なんて思ったことは、ありませんか?
「きちんと回路設計シミュレータで計算して所要のスペックも満たすことを確認した。ノイズの源となりそうな周波数成分もちゃんと対策としている。これで完璧―!」と思って、意気揚々と試作品を作っていざ測定すると、なんとそこは、不要放射のオンパレードなんてことはありませんか。
それは、そもそも電子回路は、回路図通りには動作しないものだからなんです。そして、周波数が上がれば上がるほど、その影響が顕著になります。
ノイズの発生は、回路図には示されていない寄生要素が深く関係しています。
L,C,R、グランンド、配線、が共振器になったり、ノイズの注入源になったり、アンテナになったりすることによって、不要ノイズがうまく吸収されず伝導ノイズや放射ノイズになったりします。
ということは、回路図と現実の回路動作は異なっているということです。
従って、ノイズ対策とは回路動作の理想と現実の差異を見極めることがまず第一歩です。
EMI: Electro-Magnetic Interference