オシロスコープ等で波形観測を行う場合、エイリアスに注意が必要です。
オシロスコープは、アナログ波形を一定間隔でデジタイズして波形として表現しています。
そのため、観測したいアナログ波形に対しデジタイズの間隔(サンプリングレート)は重要なパラメータとなります。
通常、観測したい波形の最低2倍のサンプリングレートで観測しないと周波数を正しく表現することができません。波形形状も正しく再現したい場合は、最低でも10倍程度のサンプリングレートを必要とします。
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サンプリングレートを元信号の周波数成分と同じ値に設定した場合
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サンプリング波形は元の信号を再現できない。
このような状態を ”エイリアス”という |
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サンプリングレートを元信号の周波数成分の2倍に設定した場合
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サンプリング波形は元の信号を再現できている。
サンプリング周波数の1/2を ”ナイキスト周波数”という |