今回は、電流検出に関してのお話です。
電流検出と言えば、以前ご紹介したように、径路中にシャント抵抗を挿入して、各種オペアンプや計装アンプを使い、回路を構成する方が多いのではないでしょうか。
どちらかというと大電流計測で用途が多いため、こういった手法が一般的によく使われています。
一方、リーク電流(μA以下)のような微小電流ってどうやって測定していますか?
径路中にシャント抵抗を挿入して検出する方法ももちろんありますが、電流が小さくなるほど、相対的にシャント抵抗の抵抗値も大きくなるため、その影響が無視できなくなってきます。
そんな時によく使われるのが、トランスインピーダンス回路の応用ですね。
- オペアンプの(+)端子を回路のGNDに接続します。
- (-)端子に対象物のGNDに相当する端子を接続します。
- (-)端子と出力端子の間にI/V変換用の抵抗(Rs)を接続します。
- (-)端子は仮想GNDで”0V”を維持するように動作するので、出力端子にはI×Rsで変換された電圧が出力されます。
知ってる方にはなんてことない回路ですが、知らない方にとっては結構役に立つ方法だと思います。一度試されては如何でしょうか。