電流検出の方法として、径路中にシャント抵抗を挿入して、I/V変換された信号をオペアンプを使って増幅する方法があります。
電流値が大きく、シャント抵抗の抵抗値が小さくなってくると(たとえば0.1Ω以下)、電流が流れる径路中の配線も抵抗として無視できなくなってきます。
この場合、シャント抵抗両端の電圧を差動電圧として検出してあげる必要がありますね。
これをオペアンプを使って構成することももちろん可能ですが、複数のオペアンプで構成する必要があり、精度面の保証も考えると、設計上考慮する内容も多くなり、少し面倒です。
こんな場合に便利なのが、計装アンプです。
計装アンプは微小な信号を差動で検出して増幅することができる部品であり、この部品一つで簡単に機能を実現することができます。
コストを切り詰めた設計が必要な場合は、オペアンプを使って設計をした方がよい場面もありますが、そういた制約がなければ、簡単に必要な精度が得られる計装アンプを利用することをお薦めします。