ここまでは、ノイズをグラウンドに流し込むためにパスコンを挿入すること、また、その際の留意事項を解説してきました。
ノイズは、グラウンドに流し込むという方法だけはなく、抵抗にノイズエネルギーを吸収させるという方法もあります。それには、バイパスコンデンサに直列に抵抗を接続します。
こうすると、ノイズの電気エネルギーを熱エネルギーに変換することができ、大きなノイズ抑制効果を発揮します。これは、スナバ回路とも呼ばれます。
抵抗を付加する方法以外にも、Q値の低いコンデンサを使うやり方もあります。コンデンサ内の内部抵抗がその役割を果たしてくれるのです。
直列抵抗の接続によって、バイパスコンデンサの威力が増していきます。