みなさんこんにちは。電源設計課の三宅です。
今日は電源設計課に関連する分野についてご紹介します。
最近、太陽電池パネルを目にすることが多くなっていますね。FITと呼ばれる再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まってから太陽光発電システムが急激に普及しました。
この太陽光発電システムは、太陽電池パネルの他にパワーコンディショナと呼ばれる装置が必要となります。パワーコンディショナは太陽電池パネルから発電された直流電力を交流電力に変換するインバータ回路に電力系統へ接続するための保護機能を持たせたもので、下の図のようなイメージになります。
太陽光発電や風力発電などの大量の分散型電源が導入されるに伴い、パワーコンディショナには電力系統に悪影響を与えないように様々な機能が必要とされるようになっています。
その一例を以下にご紹介します。
・FRT(Fault Ride Through)
電力系統の事故などによって、瞬時電圧低下や停電が発生した場合でも、
パワーコンディショナの運転を継続させる機能。
・出力抑制
電力会社から分散型電源の出力調整を行なって、電力消費量と発電量のバランスを保つ機能。
・無効電力制御
系統電圧の変動を抑制させる機能。
以上の機能例は、一応言葉として紹介させていただきましたが、多くのみなさんは、???が連続されているのではないかと思います(すみません)。これらの機能をご理解いただくためには、パワーコンディショナの内部ブロックに踏み込む必要がありますので、次の機会にでもご紹介させていただきたいと思います。
以上、簡単にパワーコンディショナについてご説明させていただきましたが、近年では蓄電池併用型のパワーコンディショナの普及も始まり、製品の進化に伴い求められる機能はさらに多様化しています。
電源設計課の課員は、これらパワーコンディショナの開発,設計,蓄電池充放電や系統連系も含む各種評価などのパワーエレクトロニクス分野で、世の中のエコに貢献すべく、日々開発・設計・評価の諸課題と格闘しています。
また、その他システム電源の設計やEOL(生産中止・ディスコン)の検討など、電源に関わる開発を幅広く取り組んでおります。何かパワーエレクトロニクス分野においてご要望がありましたら、お気軽にご相談下さい。
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