入社2年目、現在の状況は?
今は光モジュールの開発・量産支援をやっています。光モジュールとは簡単にいえば、光を媒体に伝送される情報を電気情報に変換する装置。家の中に引き込んだ光ファイバにより高速大容量伝送を行うFTTH (Fiber To The Home)を実現するためのものです。
学生時代は、光信号を送信するための光素子(レーザーダイオード)を研究していましたから、ちょうどその反対側ですね。送信側といえば、毎秒40ギガビットの伝送を実現する光送信モジュールも実現段階を迎えていますから、受信部への要求もますます高まっていくと思います。
(画像でお見せすることはできませんが)このモジュールの中には光ビームを集束するためのレンズと光/電気変換ユニットがパッケージされています。ボールペンのキャップに満たないサイズですが、受注から製品化に到るまで、半年から一年をかけて設計・試作・評価を行います。私が担当させてもらっているのは、このうちの評価の部門です。
光ビームは伝送の過程で波形歪みの原因となる波長の揺らぎを起こしたり、分散したりする特性を持っているので、机上では100%の完成度を持つ設計でも、条件が変われば性能に変化が現れます。先輩技術者の皆さんが設計、試作したモジュールを様々な条件下でテストし、測定結果をフィードバックすることが私の仕事。これを繰り返すことで求められる性能を安定して提供できる状態に仕上げていきます。
小さなモジュールの中には何十年もかかって積み上げられてきた技術、そしてコストと努力が集約されているというわけです。
三菱電機にデスクを置いていますね。その雰囲気は?
私はいま三菱電機の高周波光デバイス製作所・光デバイス部・光通信モ
ジュール第一課に駐在しています。こちらでは、いくつかの部門の技術者が集まってチームをつくり、作業を分担しています。本社同様フレンドリーな雰囲気を持っていますから仕事も楽しいですよ。もちろん、納期あってのものづくりなので厳しいところもたくさん。限られた時間の中、目的の実現に向かって、遅くまで残って仕事をしている先輩も大勢います。 なんとか力になりたいと思って頑張っているのですが、測定条件の設定を誤り迷惑をかけてしまったこともあります。そんなときでもきちんと指導していただけるのでありがたいですね。最終的には信用問題につながっていくことなので、新人だからといって甘えることなく、「あいつに頼めば大丈夫だ」と、チームの皆さんから信頼していただけるような仕事をしていきたいと考えています。
この会社で気に入っているところは?
ひとことでいえば自由さでしょうか。新人なんだからこうしなさいと、枠にはめ込まれる様なこともありませんし、意見やアイデアも受け入れてもらえる。わからないことについてはじっくりと指導もしてもらえます。社外のセミナーなどへも参加できます。学んできたことは新たな情報としてみんなに公開する。積極的な気持ちをスポイルすることなく育ててやろう、といった雰囲気がみなぎっているように思います。
それと光以外にも色んな部門があって横のつながりがある。その垣根が低いんですね。だから部門間の交流もとりやすい。きっと他社には真似のできないものをつくっていける環境であると確信しています。
今後のことについて。
いつも考えていることなんですが、やはり自分にしかできないことをしたいですね。具体的ではないけれど 自分の存在価値を証明できるものづくりができれば最高ですね。
管理職ではなく、「自分でつくった」という実感や結果を残せる仕事をやり続けたいと思っています。この仕事が好きだから。
学生の皆さんへ。
高い開発クオリティを持った環境の中で働けるから、技術を拡げることができ、自分も成長できると思います。
私も学生のころは実験結果さえ発表すればよかった、卒業さえできればよかったと思っていましたが、この会社に入って意識も大きく変わったと思います。社会人はまず成果を求められます。失敗しました、ごめんなさい、では許されないのです。でも責任という緊張があるから仕事に張りも出るし、やる気だって湧いてくる。自分をためしたいと思う人なら、ぜひ訪ねてきてください。
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