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技術者インタビュー(3)

藤井 憲一

ビジネスの形態を従来の受託型にとどまらせることなく、提案をベースにした領域へと拡大させることが弊社の課題のひとつです。優れた固有技術を確立することにより、お客様の事業の進展をより高度に支援することが可能になります。弊社では、2009年に基礎技術の向上を通じてお客様に最適な提案のできる技術者を養成するべく、技術教育センターを設立し、更に従来の技術に加えて弊社独自の固有技術確立に向けた技術開発部門を2011年に発足させました。
現在は、技術開発部門において産官学の連携なども通じ【二次電池の急速充電劣化抑制技術】【マイクロ波アンプの高効率化技術】【無線電力伝送技術】という、社会が求める3つのテーマに取り組んでいます。

電気化学反応や劣化反応を計測、制御
【二次電池の急速充電劣化抑制技術】

藤井 憲一 繰り返し充電による劣化を抑制するための技術開発、これが二次電池における大きな課題のひとつです。特に充電時間と電池の寿命はトレードオフの関係にありますので、急速充電しながら電池寿命をのばす為には、この相反する2つの要素を両立させる技術が必要となります。弊社ではこの課題に対応するために、電池の劣化の兆候を捉え、劣化を最小限にする充電制御技術を独自のアプローチで展開しています。とくにニッケル水素電池を対象とした開発は段階的に完了しつつあり、応用できる技術としてお客様に提案していく予定です。

藤井 憲一高効率CMOSパワーアンプを開発
【マイクロ波アンプの高効率化技術】

 携帯電話の爆発的普及にともない、バッテリーの長寿命化に貢献する送信パワーアンプの低消費電力化=高効率化が求められています。弊社では、大手電機メーカーから受託していた半導体開発の経験をもとに、従来のデバイスと比べて小型化かつ集積しやすいシリコンCMOSパワーアンプにおける高効率化回路技術についての取り組みを進めています。
 2015年には、ローマで開催されたEuropean Microwave Conferenceにおいて、成果を発表しました。今後もCMOSパワーアンプの高効率化、小型化、高効率化回路技術の確立と製品への応用を目指し研究を続けます。

「どこでも給電」を目指した無線電力伝送を開発中
【無線電力伝送技術】

藤井 憲一 無線通信システムの高速化や多様化を背景に、様々な機器のモバイル化が進んでいます。この潮流と並行して大きな期待を集めているのが機器に対する電力伝送の無線化です。
 弊社では、提携大学研究室と協働し、密に情報交換をしながら開発を進めています。製品として実用化していくには、性能面や安全性などまだまだ多くのハードルを越えなければなりませんが、完成形や用途を想定しながら応用性の高い技術としての確立を目指しています。併せて、開発の段階ごとで現在のビジネスに応用できるモデルをお客様に提案していきたいと考えています。

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