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ちょっとニッチだけど、とても便利! 導通抵抗モニタリングシステム~設計評価や信頼性評価の効率化・省力化にご活用いただいています!~

みなさんこんにちは。WTIの森です。

本日は、当社オリジナルの測定器『導通抵抗モニタリングシステム』のご紹介をさせていただきます。

 

(1)導通抵抗モニタリングシステムとは

『導通抵抗モニタリングシステム』は、半導体パッケージやコネクタなどの電子部品や電子部品の材料の導通信頼性を、リアルタイムかつ自動でモニタリングすることができます。

設計・開発において、試作開発品の設計検証や信頼性試験はとても重要な工程で、多種多様な測定評価を、いかに精度良く、そして効率的に行うかを常に求められます。

この測定システムは、半導体パッケージの温度サイクルや高温保存などの信頼性試験中のはんだ接合の劣化をリアルタイムにモニタしたい、というお客様のニーズが起点となり開発されました。

通常の信頼性試験では、定められたサイクル数や時間ごとに試料を取り出して断線の有無を測定確認しますので、たとえば700サイクルではOKだったものが1000サイクルでNG(断線)となっても、700サイクルから1000サイクルのどこでNGになったのかを知ることはできません。

ところが、このシステムを使えば、PKGの端子間導通抵抗を常時モニタリングできるので、何サイクル目で断線したかを確実に知ることができます。

さらには、導通抵抗がどのくらいのサイクルから変化しはじめたかのデータも取得できます。

右図はその事例で、サイクルを重ねるごとに劣化が進んで徐々に抵抗値が大きくなり、最後は断線しているのがわかります。

 

(2)導通抵抗モニタリングシステムは進化を続ける

導入されたお客様からは「手間がかかる試験が、自動でかつ精度よく処理でき、省力化の手助けになる」「とても便利!」等のご好評をいただいており、お客様に喜んでいただけることが当社の開発者の励みになっています。

さて、この測定システムは、初号機納入から約15年が経ちますが、今も進化を続けています。ちょっとだけ最新の機能をご紹介しますと、なんと、DC/ACどちらの測定も可能な機能が搭載されました!

従来は直流の導通抵抗測定だけでしたが、交流回路の抵抗(インピーダンス)も測定できるようになっています。
AC測定機能を使えば、コンデンサを搭載したサンプルの信頼性試験での導通状態をインピーダンスの変化としてモニタリングすることができます。

 

いかがでしたか?

導通抵抗モニタリングシステムはニッチな分野の測定システムですが、とても便利なシステムです。
ご紹介した以外にも、ビューアや、データ連結、Excelグラフ作成ツール等、解析用各種ツールをご用意して、使いやすさをさらに向上させています。
この測定システムの詳細はこちらでご紹介していますので、ご興味をお持ちの方は是非ご覧ください。

また、導通モニタリングシステムではないけど、測定・評価の効率化や自動化で、こんなことができないか?などご要望やご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

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