みなさん、こんにちは。
前回の基板課ブログ「基板設計勉強中!(部品配置検討編)」に続き、今回は基板設計におけるDRC(Design Rule Check)とは何か?を初心者向けに分かりやすく紹介します。
基板設計を始めたばかりの方にとって、
・DRCって何をしてくれる機能なの?
・なぜ設定がそんなに大事なの?
と疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
今回のブログでは、DRCの役割や設定項目、活用のポイントを紹介します。(当社の基板レイアウト設計受託サービスはコチラ)
基板設計のDRC(Design Rule Check)とは?
基板設計のDRCとは Design Rule Check(デザインルールチェック) の略で、基板CAD上で設定したデザインルール通りに設計できているか、CADが自動でチェックしてくれる機能のことです。
基板CADがない時代には、紙や2次元の機械CADにパターンをトレースして、目視で配線の幅や間隔を一ヶ所ずつ確認する必要がありました。
そのため、
- 設計に多くの時間がかかる
- 確認漏れや測定ミスが発生しやすい
といった課題がありました。
現在では、基板CADのDRC機能によって自動的にルールチェックが行われるため、工数削減・品質向上・設計ミス防止 に大きく貢献しています。
基板設計におけるDRCの重要性と主なDRC設定項目
DRCは非常に便利な機能ですが、正しいDRCが設定されていなければ意味がありません。
もし、DRC設定に不備があると・・・
・基板製造ができない
・特別加工が必要になりコストが増大する
・電気的な不具合につながる
・機構部品と干渉する
といったトラブルが発生する可能性があります。
そのため、基板製造・機構設計・電気設計など、複数の観点からDRCを決めることが重要です。
主要なDRC(デザインルールチェック)の設定項目を表 1に示します。
表 1 基板設計におけるDRC(デザインルールチェック)の設定項目
|
項目 |
説明 |
|
配線幅/配線間隔 |
最小の配線幅、配線間隔を設定する。 基板メーカーごとに対応可能な最小寸法がある。 |
|
ビア/ビアランド径 |
層間を接続するビア径を設定する。 |
|
配線禁止領域 |
ヒートシンクやアンテナといった特殊な部品の周囲や、 |
|
部品 |
構造的な制約がある場合、設定する。 |
|
特定の配線幅 |
配線インピーダンスの指定配線や、 |
|
配線長 |
高速信号などの等長配線がある場合、設定する。 |
また、一部の低価格な基板CADでは、高度なDRC設定ができない場合がありますが、高機能なCADでは領域ごとに異なるルールを適用できます。
例えば、BGA周辺のピン間配線だけ厳しいルールを適用し、それ以外は標準ルールとすることで、製造性を確保しながら基板コストを抑えることが可能です。
基板設計のDRCを正しく活用して、設計品質を向上させよう!
今回は、基板設計におけるDRCの基本と、デザインルール設定の重要性について紹介しました。
・DRCは設計ミスを自動で検出してくれる便利な機能
でも、DRCの効果を発揮するためには適切なルール設定が不可欠
・ルール設定には製造・機構・電気設計など多方面の視点が必要
・領域ごとにルールを最適化することでコスト低減も可能
DRCは、基板設計を行ううえで欠かせない重要な機能です。
今後もさまざまな基板設計に挑戦しながら、実践を通じて知識と経験を深めていきたいと思います。
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