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基板メーカーからの問い合わせ事例(続編)~基板設計は基板メーカーの製造工程にあった調整も必要です~

みなさん こんにちは!第一技術部 基板設計課の稲岡です。

前回のブログに引き続き、CAM編集時の基板メーカーからの問い合わせ事例を紹介します。

(当社の基板レイアウト設計受託サービスや半導体ベアチップを用いた基板設計/試作サービスの紹介はコチラ

 

① ULマークの記載確認

【基板メーカー問い合わせ内容】

ULマーク(※)を部品面側に印字するよう指示頂いていますが、部品面側には入力するスペースがありません。

【解説】

ULマークは基板メーカーのCAM編集時に追加して貰いますので、ULマークを印字したい場所を具体的に指示します。ULマークは基板メーカー毎に異なり稀にスペースが狭く記載が難しい時があります。その時は、代替案も指示します。

 

 

※ULマークとは

ULマークは、UL規格の定めた安全規格に合格した証明として、基板に明記する事ができます。
(UL規格とは、アメリカの認証機関「Underwriters Laboratories Inc.」(アメリカ保険業者安全試験所)が策定している規格です)

 

② インピーダンスラインの使用有無

【基板メーカー問い合わせ内容】

層構成に記載あるインピーダンスライン(※)において、該当する箇所が無いラインがあります。こちらの対象配線は無いとして進めてよいでしょうか。

【解説】

設計の時点では、想定される配線仕様を全て盛り込んで層構成の作成を依頼する場合があります。最終的に使用しない配線仕様については、対象の配線が無い事が分かる様に×印などで指示をしましょう。

 

 

※インピーダンスラインとは

配線インピーダンスを考慮した配線です。規格やデバイスが規定している特性インピーダンス(単線50Ωや差動配線100Ω)に適合する様に設定した配線です。

 

③ インピーダンスラインの確認

【基板メーカー問い合わせ内容】

インピーダンスラインにおいて、対象ラインは、Dコード(※)を分けるか、図面にて対象ラインの指示をお願いします。

【解説】

インピーダンスラインは、基板メーカーのCAM編集にて補正が必要なため、基板メーカーに対象ラインを連絡する必要があります。
対象のインピーダンスラインの配線幅を若干変更して設計することで、ガーバーデータのDコードとして分けることができます。
Dコード+図面での指示が一番わかりやすく良いですが、少なくともDコードか図面のどちらかで指示をしましょう。

※Dコードとは(アパチャーリストとも呼びます。)

ガーバーデータにはDコードと呼ばれるコードが振り分けられています。

 

 

いかがでしたでしょうか?皆様のご参考になれば幸いです。

WTIでは様々な種類の基板設計や試作サービスを行っておりますので、お困りの際は、お気軽にお声掛けください。

 

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