初心者でもわかる!chemSHERPA作成方法の完全ガイド
みなさん、こんにちは。
営業課の塩谷です。
製造業や電子部品業界では、化学物質管理がますます重要になっています。その中で多くの企業が対応を求められるのが chemSHERPA(ケムシェルパ) です。しかし、「何から手を付ければいいかわからない」「作成手順が難しい」と感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、chemSHERPAの基礎から具体的な作成方法、実務でつまずきやすいポイントについてお話しします。
chemSHERPAって、そもそも何をするものなの? ~迷わない実務対応のポイント~
chemSHERPAは、製品に含まれる化学物質情報をサプライチェーン全体で正確に伝達するための仕組みです。RoHS指令やREACH規則など、各種法規制への対応を効率化する目的で、経済産業省主導のもと策定された環境負荷物質の伝達ツールになります。
chemSHERPAを作成する前に準備するもの
製品のchemSHERPA作成を始める前に、以下の情報を整理しておくことが重要です。
特に、サプライヤーからの情報収集が不十分だと、作成作業が大幅に遅れる原因になります。
- 対象製品の構成情報
部品や材料の名前や使用量を一覧表で整理します。
- 仕入先から入手した部材のchemSHERPAデータや成分情報
仕入先から事前に入手します。
- chemSHERPA作成支援ツール
CMPコンソーシアムのホームページから最新版をダウンロードして使用します。
https://cmp-consortium.com/chemsherpa/tool
chemSHERPAツールは以下の2つがありますので、自社製品に該当するものを選択します。
・成形品(AI):部品、ユニット、製品など
・化学品(CI):塗料、接着剤、インク、グリスなど
chemSHERPAの基本的な作成手順 ~入力の手順~
- 新規データ作成と基本情報の入力
ツールを起動して新規データを作成します。
まず『基本情報画面』に製品全体の基本情報を入力します。
主な項目は以下になります。
・製品名・型番
・製品区分(成形品/化学品)
・製品重量
・作成者・作成日
この基本情報は、お客様が最初に確認する重要な部分です。
型番表記の揺れや重量の概算入力は、後で作成する成分情報シートとのアンマッチによるエラーとなりますので、社内の正式情報を必ず参照することが大切です。
- 製品構成(部品階層)と化学物質の登録
次に、『成分情報画面』に製品を構成する部品・材料の階層構造を登録します。
完成品 → サブユニット → 部品 → 材料 → 化学物質、という形で分解していくイメージです。
この工程で重要なのは、
・実際のBOM(部品表)と一致しているか
・重量合計が製品重量と整合しているか
・管理対象物質が全て入力されているか
という点です。
階層構造が不正確だと、含有量計算が正しく行われず、規制判定結果にも影響します。
特に電子部品や複合部品では、どこまで分解するかを社内でルール化しておくと効率的です。
なお、部材のchemSHERPAを入手済であれば、『基本情報画面』の『ツール』にある『複合化』という機能を使って、部材のchemSHERPAをそのまま登録することができます。
- 遵法判断
次に『遵法判断情報画面』でIEC62474に対する遵法判断を行います。『成分→遵法判断変換』で『成分情報画面』のデータを『遵法判断情報画面』にインポートし、報告用途と報告閾値のどちらも該当していれば、含有判定を「Y」と判断します。
- 最終確認と出力
最後に各画面のエラーチェックで問題ないことを確認後、『基本情報画面』に戻って、お客様に報告するための最終データを『出力(承認)』ボタンを押下して出力します。
chemSHERPAの代行調査サービスも活用できます。
chemSHERPAは「一度作って終わり」ではありません。
・法規制リストの更新
・部品変更・材料変更
・仕入先変更改定や更新
が発生した場合は、改訂版として再作成が必要です。
また、部材数が多ければ、調査や製品のchemSHERPA作成は大きな負担になります。
人手が足りない、環境調査に手がかかり本来の設計や製造業務に注力できない等、お困り事がございましたら、ぜひ㈱Wave Technologyにお声掛けください。
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