PFASの一種であるPFHxS関連物質とは?電子部品業界における使用と規制対応
みなさんこんにちは。営業課の笹沼です。
製品を製造する企業にとって、環境規制への対応は避けて通れない課題です。
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特に最近は、環境規制の動向についてのご質問が増えてきました。
そこで今回は、2025年12月に第一種特定化学物質に指定されることが決定したPFASの一種でもある、「PFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)関連物質」について、電子部品業界への影響や実務対応のポイントをご紹介します。
PFHxS関連物質の特性と電子部品での使用例(電子部品や半導体製造でも)
PFHxS関連物質は、化学的に非常に安定しており、撥水性・撥油性に優れるという特性を持っています。
そのため、電子部品や半導体製造分野では、表面処理剤やコーティング剤などに使用されてきた例があります。
■PFHxS関連物質の主な特性
・撥水・撥油性 :電子部品表面への水分・汚れ付着を防止
・耐熱性・化学的安定性:高温工程や薬品処理工程でも性能が変化しにくい
・精密加工対応 :半導体のフォトリソグラフィーや表面処理工程における液体挙動の制御
一方で、環境中で分解されにくく、生体内に蓄積する可能性が指摘されており、国際的にも規制対象となっています。
規制強化の背景とPFHxS関連物質の第一種特定化学物質への指定
PFHxS関連物質は、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)において、廃絶対象物質として位置づけられています。
これを受け、日本では2025年12月12日に、PFHxS関連物質を化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)の第一種特定化学物質に指定する政令が閣議決定されました。
なお、第一種特定化学物質としての指定は2026年6月17日から施行予定となっています。
<第一種特定化学物質とは>
第一種特定化学物質とは、化審法において難分解性・高蓄積性・人または高次捕食動物への長期毒性を有すると判断された化学物質です。
原則として、製造・輸入・使用が禁止されており、一部については、政令で定める例外用途や経過措置として、厳格な条件のもとで一定期間のみ使用が認められる場合があります。
<PFHxS関連物質における電子部品業界への影響>
今回の指定により、PFHxS関連物質の「使用しない」ことを前提とした管理体制の構築が求められます。
そのためには、原材料、助剤、表面処理剤などについて、PFHxS関連物質が意図的に使用されていないか、または不純物として含有していないか正確に把握し、サプライチェーン全体で情報を共有できる体制を整えることが重要です。
<PFHxS関連物質とchemSHERPAの関係(電子部品業界の対応)>
PFHxS関連物質が含有されている可能性のある電子部品では、サプライチェーン全体での化学物質情報の可視化が不可欠です。
chemSHERPAを活用することで、電子部品や材料におけるPFHxS関連物質の含有状況を、意図的使用か不純物含有か、第一種特定化学物質としての該当性も含め、標準フォーマットで効率的に共有できます。
これにより、顧客からの化学物質調査への対応が円滑になり、「把握していなかったPFHxS関連物質含有」のリスクを低減できます。
電子部品メーカーにとって、chemSHERPAはPFHxS関連物質の規制対応を現場レベルで支える重要な実務ツールといえるでしょう。
<PFHxS関連物質の規制を踏まえた代替技術・安全な材料の動向>
PFHxS関連物質の規制強化を受け、電子部品業界では代替技術の検討が進んでいます。
■PFHxS関連物質の代替材料・技術の例
・非PFAS系材料を用いた表面処理・コーティング
・環境負荷の低い洗浄助剤
・必要な性能を満たす代替プロセス設計
これらの取り組みは、将来的な規制リスクを低減しつつ、製品性能を維持することを目的としています。
<PFASとPFHxS関連物質との関係>
PFHxS関連物質はPFASの一種です。PFASは、有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。
今回の規制強化は、PFAS全体を一律に対象とするものではなく、PFHxS関連物質が持つリスク特性に着目した措置である点が重要です。
電子部品業界では、「PFASだから一律にNG」ではなく、PFHxS関連物質に該当するかどうかを正確に把握することが実務上のポイントとなります。
当社では長年の経験を活かし、さまざまなタイプの環境負荷物質調査の代行サービスを提供しており、PFHxS関連物質に関する代行サービスも行っております。
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