ピータードラッカー著「非営利組織の経営」には、人の成長に関して以下のように述べられています。
「自らの成長のために最も優先すべきは卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。能力は、仕事の質を変えるだけではなく人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味をもつ。能力なくしては、優れた仕事はありえず、自信もありえず、人としての成長もありえない。」
人の成長のためには、能力を高めていくことが不可欠であるということですね。
それでは、仕事の能力を高めていくにはどうすれば良いのでしょうか。
業務経験の積み重ねで能力が高まることは多いでしょうし、会社から提供され研修を受講することも大事ですし、技術者自身が興味を持って自ら技術を獲得していくこともあるでしょう。
技術者の技術力を高める場合、技術は日進月歩で進歩していますので、これまで携わってきた技術分野の積み重ねだけでは、長期に亘って通用しなくなるかもしれません。勤め先の会社が将来必要となる全ての技術を余すことなくタイムリーに教えるのは、大企業でも難しいかもしれません。また、自ら興味を持って学習するのはすばらしいことである一面、自身の興味のない技術分野はあまり勉強しないかもしれません。
その企業が将来の進むべき方向を見据え、その時期に強化すべき技術分野の研修を提供することは不可欠であろうと考えます。
しかし前述のように、自社内だけで必要となる技術研修メニューを提供しきれない場合がありますので、不足する研修内容を補うために、社外の教育を提供できる機関を利用することが次善の解決方法となります。
