電気回路のインダクタンスの働きを学ぶときって、少々分かりにくくはないでしょうか。
初めて学ぶときは、電流エネルギーを貯める素子といわれてもピンと来ないかもしれませんね。
電磁気学を学んでインダクタンスの定義から理解すると本質的に分かるものですが、回路屋としてはまず直感的に掴むイメージを持つことも助けになります。
そこでお勧めのインダクタンスのイメージは「水車」です。
水車は、川に水が流れているとき、その水流の力で回ります。
一方、水流がなくなっても、しばらくは慣性で水車は回り続けます。
そのとき、水車の中に溜まっていた水を川に流し込みます。
これが、インダクタンスが電流エネルギーを貯める/放出する、というイメージなのです。
川を流れる水流というエネルギーが水車に伝わり、水車を回転させます。
そして、既に水流がなくなっている川に水を流し込みます。
