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EU REACH規則 第26次SVHCとして4物質(群)が追加

みなさん、こんにちは。

営業部の塩谷です。

今回は、環境負荷物質管理に関する海外の動向として、EU REACHの第26次SVHCの4物質(群)収載についてお話したいと思います。

 

EU REACHの第26次SVHCとして4物質(群)が収載

REACH規則は、EU域内で製造・使用される化学物質に対し、Registration(登録)、Evaluation(評価)、Authorization(認可)、Restriction(制限)の義務が課されることになります。

このうち「認可」の対象候補物質としてREACH規則の附属書XⅣに収載されている物質をSVHC(高懸念物質)といい、1年に2回(1月と7月頃に)物質が追加されます。

2022年1月17日に第26次SVHCとして3つの物質と1つの物質群が収載され、今回の追加でSVHCは合計223物質(群)となりました。
こちらが、今回追加された4物質(群)です。

 

 

皆さんも、自分たちの製品へどう影響するのかが気になるところだと思いますので、それぞれの物質の環境への影響と用途の事例について簡単に説明します。

 

(1)tris(2-methoxyethoxy)vinylsilane(※1)/CAS No.1067-53-4

生殖毒性を理由にエントリーされていますが、他にも口に入れた場合や皮膚への接触などによる有害性が懸念される物質です。

用途としては、接着剤や封止剤の他、非金属表面処理製品や他の様々な化学品等でも使用されており、繊維や革、木製品、紙製品、ゴム製品、プラスチック製品、加工金属製品、電気、電子機器や機械や自動車など幅広い分野の製品に使用されています。

※1 ビニルトリス(2-メトキシエトキシ)シラン

(2)S-(tricyclo [5.2.1.0’2,6] deca-3-en-8(or 9)-yl) O-(isopropyl or  isobutylor 2-ethylhexyl) O-(isopropyl orisobutyl or 2-ethylhexyl)  phosphorodithioate(※2)/CAS No. 255881-94-8

難分解性、生物蓄積性、有毒な物質を理由にエントリーされていますが、他にも水生生物への有毒性の他、生殖毒性等が懸念される物質です。

用途としては、業者等が使用する油圧作動油、潤滑油、グリスなどに使用されることがあります。

※2 S-(トリシクロ(5.2.1.0’2,6)デカ-3-エン-8(または9)-イルO-(イソプロピルまたはイソブチルまたは2-エチルヘキシル)O-(イソプロピルまたはイソブチルまたは2-エチルヘキシル)ホスホロジチオエート

(3)6,6′-di-tert-butyl-2,2′-methylenedi-pcresol (DBMC)(※3)/CAS No.119-47-1

生殖毒性を理由にエントリーされていますが、他にも水性生物への有害性等が懸念される物質です。

一般消費者向け製品としての接着剤や封止材、潤滑剤やグリス、燃料、油圧作動油、金属加工油などに入っている可能性がある他、ゴムやプラスチック製品にも酸化や老朽化防止剤として使用されます。

※3 2,2′-メチレンビス(6-tert-ブチル-p-クレゾール)

(4)(±)-1,7,7-trimethyl-3-[(4-methylphenyl) methylene]bicyclo[2.2.1]heptan-2-one covering any of the  individual isomers and/or combinations thereof(4-MBC) (※4)

これは1つの物質ではなく、異性体や組合せた物質等も含めたもので、リストには実際の7つの物質が記載されています。

人の健康に対する内分泌かく乱性を理由にエントリーされていますが、他にも水性生物への有害性や生殖毒性等が懸念される物質です。

用途としては紫外線保護効果を目的としたクリームやローション、サンオイルといった化粧品等での使用があります。

※4 (±)-1,7,7-トリメチル-3-[(4-メチルフェニル)メチレン]ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン の個々の異性体および/またはそれらの組み合わせのいずれかを含む

 

今回のSVHC物質追加に対し、アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)の環境負荷物質伝達ツールとなるchemSHERPAは、次バージョン2.05の公開時に対象物質が追加されます。(公開は2022年の2~3月の見込み)

ただし、今回のSVHC追加物質の内、前記(1)(3)の物質については現行のchemSHERPAバージョン2.04で既に収載されており、新規に追加されるSVHC物質としては(2)(4)の物質(群)になります。

SVHCの物質追加やchemSHERPAのバージョン更新により、改めて製品含有物質の調査が必要となり、忙しい春を迎える方も多いのではないでしょうか。

 

現在、増え続ける環境負荷物質の調査業務の追随が難しくなり、調査代行を依頼したいというご相談をたくさんいただいております。

WTIでは、まずは1件のお試し調査をご依頼いただき、お客様にご納得いただいた後に本格的な調査代行を依頼いただくといった流れでご検討いただくことをご提案しております。

 

環境調査でお悩みの際には、お気軽にWave Technologyにお声かけください。

 

 

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