Wave Technology(WTI)-ウェーブ・テクノロジ

WTIは技術者不足を解決する「開発設計促進業」です

どんな技術者になりたいの?

みなさんこんにちは。技術教育センター長の前川(まえがわ)です。

4月に当社にも新入社員が8名入社してきまして、4月の集合研修を経て、現在は職場でのOJTと講座のOFF-JTに目を輝かせて取り組んでいます。今回はその4月の研修時に、新人と一緒に考えた技術者像について少しご紹介します。

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このブログでは、当社メインキャラクターの「なみりん」と、イッくんとのインタビュー形式でお送りします。(イッくんは下名のニックネームです(イクセイ))

 

■なみりん:私も入社できたら将来の夢がいろいろあるけど、具体的にどんな技術者になりたいか、まだあまりイメージが湧いていません。

■イッくん: そうですよね、技術者と言われてもすぐにはイメージできませんよね。でも、将来の目標を考えることはとても大事ですよ。その技術者像について少し考えてみましょう。

将来なりたい技術者像について、人それぞれに想いはあると思いますが、私の考える理想の技術者像とは、「お客様を唸らせる技術者」だと思います。単にお客様のご要求を満足するだけでなく、その奥にある真の目的を見出し、提案していく技術者です。最初は、提示された依頼や要求仕様だけを受けてそれを満足することができるようになれば十分ですが、そのままでは、作業をするだけになってしまいます。お客様に真に喜んでいただくためには、その「目的の目的」を考えることが重要と言われています。それを意識して提案も含めた仕事をできるような、「クリエイティブな技術者」になってほしいと思います。

■なみりん: お客様を唸らせるような技術者、と言われても、どうすれば提案して唸らせられるのか、わからないわ。

■イッくん: はい、わかりませんよね。それをこれから例で考えていきましょう。

例えば、真の目的を考える例では、次のような話があります。

『 A国の宇宙船計画において宇宙でボールペンが使えなかったので、「宇宙でも書けるボールペン」を開発するようにある技術者が指示を受けました。その技術者は圧力式など無重力でも書けるボールペンを多額の費用で開発しました。そのころ、競争相手のB国では、マジックペンを使用していました。』

これは例え話だそうですが、 「真の目的」を理解して取り組むことが重要だという例になると思います。

また、お客様を唸らせた例としては、戦国時代の石田光成で有名な「三献茶」の話があります。豊臣秀吉が鷹狩の休憩に立ち寄ったお寺で、小坊主の光成がお茶を出したときのお話です。最初はぬるいお茶をたくさん、2回目は少し暖かいお茶を、3回目には熱めのおいしいお茶を少量出して、秀吉を唸らせ、光成が登用されたとの逸話です。話の真偽は別にして、単純なお茶を出すことだけでもお客様に心から喜んでいただける工夫があるという参考になりませんか。

■なみりん: なるほど、そんな工夫ならできそうな気もしてきたわ。でもそんな発想は実際にはなかなか浮かばないようにも思います。

■イッくん: そうですね、お茶を出してほしいといわれれば、普通に出しますよね。

では、どうすれば、そのようなクリエイティブな技術者になれるのかを考えてみましょう。その方法の一つは、「T字型人間」を志向することだと言われています。Tの字のように、幅広い分野での知見があるとともに、一つの専門分野では他に負けない高度な技術力や深い洞察力を持つことでお客様を唸らせるクリエイティブな技術者になれるそうです。このT字型は、若いころの先輩に教えられた言葉です。

■なみりん: T字型ですか、そう言われても最初はどうしたらいいのかなぁ。。。

■イッくん: 若い皆さんは、いきなり両方は無理ですよね。次の3つから始めたらどうでしょうか。

  1. まずは将来の技術者のイメージを描く。
  2. 次には担当技術の理解と習得から階段を一つ一つ登り始める。
  3. それ以外への興味や好奇心も常に持ち、専門分野との関連を意識する。

それらのシナジー効果により知見が飛躍的に伸びていきますよ。

例えば、電磁力の法則は重力と類似関係がありますので、電磁界の動作を考える際に、当社ブログで紹介されているように目で見える水モデルをよく使いますよね。回路は水流で、コンデンサは池でコイルは水車というように。友人が半導体の開発の際に、道路脇の溝の水の流れをヒントにしてデバイス構造のアイデアを思いついたことがあると言っていました。そのように他の論理をアナロジーとして参考にすることで理解が進みアイデアが浮かんできます。

■なみりん: 個人ではT字型が良いのはわかったけど、会社としてはどうなの?

■イッくん: 面白い質問ですね。当社は何型か考えてみると、卑近な例ですが、「歯ブラシ」のイメージでしょうか。社員には上記のようなT字型技術者がたくさんいて、とても広い分野にわたって技術力をご提供できますので、お客様のお困りごとにしなやかに対応することが可能で、ご満足いただいています。

当社のブログをご覧いただければおわかりになると思いますが、電気回路設計から、デバイス技術、通信技術、ソフト技術、筐体設計、熱解析、防水設計など、極めて広範囲のスペシャリストが専門技術をカバーし、バランスの取れたポートフォリオを形作っています。この会社の規模でこれだけ広範囲の技術を保持している会社は世の中に希少ではないでしょうか。

 

 

したがって、お客様のたいていの課題には総合力を発揮して解決できます。もし、社内技術がある分野だけに特化していたら、歯ブラシではなく針になってしまい、突き刺さって痛いですよね。これからは、IoT技術のように、電気や機械技術だけではなくそれらの技術の融合が様々な応用分野で進展していきますので、当社のような総合力がますます重要になっていくと考えられます。

■なみりん: なるほど、よくわかりました。では、私もTシャツを着て入社できるようにがんばります!

■イッくん: いや、服の話ではないのですが、、、

【関連リンク】

プロ設計者養成プロジェクト「テクノシェルパ」「技術者教育サービスのご紹介」のページ

もご覧ください。

 

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