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#012 EMI対策 〜パスコン配置にも作法がある〜

前回のお話は、パスコンは容量の異なるものを配置することが大事、ということでしたね。それによって、広い周波数範囲のノイズをグラウンドに逃がすことができます。

それでは次に、それぞれのパスコンの置く位置については、どうすればよいのでしょうか。
大、中、小の3種類の容量のパスコンを配置するとして、プリント基板上の配線が最も短くなる場所に配置するのは、どのパスコンが良いのでしょうか。

これは、原則に立ち戻って考えると分かります。

大容量のパスコンは、LC自己共振周波数が低いため低周波ノイズ対策用として使用されます。一方、小容量のパスコンは自己共振周波数が高いため高周波ノイズ対策用として使われます。パスコンの内部寄生インダクタンスとプリント基板配線の寄生L成分の合算L値によりLC共振周波数が低下します。
このとき、パスコンの大、中、小に関わらず、いずれの容量のパスコンも配線L成分の付加効果により共振周波数が低下します。大容量、中容量パスコンの共振周波数が低域にずれた場合は、元々LC積が大きいため周波数の低下への影響度は比較的小さいものの、低容量パスコンの場合、元々のLC積が小さいため(L+ΔL)・Cは大きく変化して、その分、低周波数化の度合いも大きくなります。

ですから、低容量パスコンを最優先で、配線が短くなるように配置することが原則なのです。

 

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